発達障害グレーゾーンと愛する犬

発達障害のグレーゾーンと鬱病診断され、人生に悩み就職をやり直すことに

人生いろいろ

私の周りには色々な人がいる。

大学院に進んで文学をひたすら学んだり、大学在籍中に突然イラストレーターになりたくなって学校に通い始めたり、SMバーで働いていたり、大学に二回入ったり。

いろんな人がいて、それぞれ自分で考えて決断して、前に進んでいる。

私にはそんな人々がとても輝いてみえる。

 

私は昔から、何かを続けるのが苦手だった。

誰かのためにやることだと、結構続く。アルバイトも部活動も、役職について、人に必要とされて、それに応えるためならば頑張れる人間だと思う。

けれど、「自分自身」のために、自分の成長のために努力することがとんでもなく苦手だ。そんな自分が嫌いだ。

今のままの自分を許している。「このままでいい」とどこかで甘えている自分に反吐が出そうだ。

それでも、私は自分のために頑張れない。

 

就職活動もそうだ。

周りを見ていると、企業の面接のために、自分を上手にアピールできるように、企業のあらゆる情報を調べ、プレゼン練習をし、模擬面接を繰り返している。

本当にすごいと思う。

私もやろうとしたのだ。けれど、会社のIR情報を読み込んだところで何がわかるのだろう。その会社で働いたこともなく、上っ面の話しか聞けない説明会に参加した程度で、本当に会社の気風や求めているものがわかるのだろうか。

もちろん、インターンシップで長期間働き、心底その会社で働きたいという熱意がある人はいい。

けれど、多くの人は、それまでの自分の人生とほとんど係わりのない会社を受け、そして内定をもらっている。

どうして皆、そんなに上手いことできるのだろう。

まあ、言い訳ばかりしているわけにはいかないから、私もそれなりに頑張った。企業の雰囲気を調べ、力を入れていることを調べ、それらしい志望動機を面接でも言った。ただ、きっとどこかが駄目なのだ。私が興味を持った会社からはことごとくお祈りをされた。

 

わがままを言っているのかもしれない。会社を選ばなければ、雇ってくれるところはたくさんある。それだけの学歴や経歴だけは持っている。

けれど、私は想像以上に人間関係を上手く保つことに苦労しているから、「合わない」会社に入ったところで、すぐに辞めたり、迷惑をかけたりしてしまう不安がつきまとう。

だからせめて、「続けたい」と思える仕事をしたかった。

他人はいう。「入ってみたら意外と向いてることもある」と。

けれど、これまでの経験で、私自身が最初に嫌な予感がした場所は、大抵どんなに上手くやろうとしても、どこかで歪みが生じた。だから、怖いのだ。

 

こんなことをずっと悶々と家で悩み続け、自分が続けられる仕事について考え続けた。

結果的にやはり、会社員は向いていないだろうと判断した。

グレーゾーンとして、ギリギリなんとかコミュニケーションを円滑に進めることができてしまう。だから周りにはあまり理解してもらえない。けれど、私の中ではとんでもなく負担がかかっている。ということは、コミュニケーションが命のような会社で働いてはいけない。

ならば、資格をとって生きていけることか、塾講師か、そういった生き方を考える必要がある。

 

発達障害というものと、向き合わざるを得ないようになってから、当事者や家族の苦しみを痛感した。彼らが少しでも社会で生きやすくなるようにサポートしたい。そういう思いも強くなった。

だから、将来的には精神保健福祉士の資格を取ろうと思う。だが、今すぐもう一度大学に通うには、親の援助を受けなければならない。

それは、きっと私の心が許せない。

 

なので、まずはとりあえず非常勤でもなんでも、仕事をしようと思う。貯金をして、もう一度大学へ行く。今度はきちんと、将来のことを考えて。

その間にできれば保育士資格やTOEICもとりたい。

 

子どもも欲しいし、35歳以降は障害を持って生まれてくる確率が上がってしまうと聞くから、それまでには結婚して子どもを産みたいという思いはある。

ただ、今それまで考えて人生を選ぶ余裕はない。

子どものことは一旦保留にして、会社員として働いている友人たちの目も忘れて、自分のために必要なことだけを考えて、一つずつ頑張っていこうと思う。